なぜエリア跨ぎが出来ないのか?

エラーになります

Suicaを使って東京駅から沼津行きに乗り、沼津駅で降りようとすると、改札でエラーになります。

東京駅で入ったSuicaエリアは途中の熱海までで、熱海から沼津はTOICAエリアになるからです。

しかしながら、直通列車を走ってる区間なのになぜ通しでSuicaが使えないのでしょうか。

理由?

会社が違う、というのは理由の一つですが、JR相鉄直通線では相鉄線内PASMOエリアまで跨って利用できます。

経路を特定できない、というのも、理由のひとつではありますが、PASMOエリアでも特定できない区間は無数にあります。

有名なところでは渋谷から半蔵門線・東武線直通列車に乗り、北千住まで行くと、千代田線経由で計算されるという例があります。この区間は東武鉄道と東京メトロで運賃を精算しているようですが、多少の減収となっても利便性を取るという選択肢があります。

また、JR東日本とJR東海の境界は、熱海、国府津、甲府、辰野です。

利用者が常識的な経路選択をするのであれば、経路の特定に失敗しても、別路線経由であれ、そこまで運賃は変わらないと思われます。

なにせ現状、駅の券売機では経路を指定せずに購入できるではないでしょうか。沼津駅で小田原までのきっぷを買うのに、連絡きっぷを選ばず、トップ画面のきっぷ購入になります。この画面は静岡方面と共用です。

また、通過利用が少ないのも理由かもしれません。しかしながら、休日の小田原駅には精算待ちの長蛇の列が出来ており、決して少なくない人数が行き来をしているように見えます。

最大の理由は、運賃の計算方法?

では、なぜ通し利用が出来ないのでしょうか。

筆者が想像するに、JR間の通し利用は運賃を通しで計算してきたからだと推察しています。

JR線と私鉄線の跨ぎ利用は、境界駅で運賃を打ち切り、場合によっては乗り継ぎ割引を適用します。

Suicaのシステムは、券売機で高速に運賃を計算しているため、そこまで複雑な計算は困難です。(Suicaの開発が20年前のものであるので、今開発すれば克服できる可能性がある。)

現に、西日暮里〜北千住を、メトロ線経由で、両端をJRで利用した場合は、きっぷとSuicaで運賃が異なり、Suicaは境界駅毎に運賃を打ち切ります。

もし、熱海駅で運賃を打ち切っていいのであれば、おそらく計算は簡単で、対応していたでしょう。

しかしながら、JRは全JR区間を通しで乗車キロを算出します。しかも、JRで運賃改訂があった場合、通しで計算した運賃に、加算運賃を入れるといった複雑な計算をします。

これには、国鉄民営化時に、JR境界において、運賃が跳ね上がらないように配慮した経緯があります。運賃を打ち切るには、民間会社とはいえ、政治的な意思決定が必要とみられ、膨大な労力がかかります。

技術でカバーできるか?

Suicaの技術が向上すれば、複雑な運賃計算が一瞬でできるようになり、乗車できるようになる可能性はあります。

また、スマホで紙のきっぷと同等のQRきっぷを予め購入できる日も近いかもしれません。そちらの方が可能性は高いような気がします。